賃貸マンションでありがちな法的トラブル

賃貸マンションと近隣住民の騒音に対する法的措置

賃貸マンションを借りる場合、いくら事前に調査してもいざ入居したときに近隣住民の騒音が酷く、日常生活に支障が生じる場合があります。私も経験があるのですが、隣の住宅が飼っている犬の鳴き声で夜眠れないという体験をしたことがあります。他にも上の階に住んでいる学生が夜な夜な騒ぐ、テレビや音楽を大音量で流しているといった騒音問題が賃貸マンションにはつきものです。集合住宅に住んでいる以上ある程度のことは我慢する必要がありますが、健康が害される等の被害が発生しているのであれば何らかの対応をする必要があります。まず考えられるのは匿名で手紙を書いたり電話や口頭で直接相手に相談することですが、これらの手段を心情的に躊躇したり、騒音被害が止まない可能性は十分考えられます。このような場合にどのような法的手段を取ることができるでしょうか。

まず、騒音が原因で頭痛が頻繁に生じたり健康を害した場合には傷害罪で警察に告訴することができます。過去の判例でも、近所の方がラジオ、目ざまし時計を大音量で長期間鳴らしてストレスを近隣住民の方に与え、慢性頭痛症、睡眠障害等が発生した事例で傷害罪の成立を認めた最高裁判例があります。あまりにも酷い場合にはこのような刑事告訴も考えられるでしょう。警察が動くことにより相手が説得に応じることもありえます。また民事訴訟を提起することも考えられます。健康を害しているような場合には不法行為に基づく損害賠償請求が認められるでしょう。ただし、訴訟になれば客観的な証拠が必要になるため、予め騒音を録音しておいたり、近隣住民の方に頼んで訴訟で証人になってもらう必要があるでしょう。以上紹介した法的手段はあくまで最終的なものであり、相手が説得に応じてくれるよう努力することをまず第一にすべきです。賃貸マンションで快適に日常生活を送るため、万一の事態に備えてこれらの法的手段を知っておくことは大切なことでしょう。
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